インプラントに「拙速」は、あり得ません
確かな「検査」「診断」「技術」による
最高のインプラント治療
当院は、インプラント治療の数をこなすことよりも
1本1本を丁寧に治療することを優先しています。
インプラントに「拙速」は、あり得ません
当院は、インプラント治療の数をこなすことよりも
1本1本を丁寧に治療することを優先しています。
インプラント治療は、あごの骨と金属が結合する「生体反応」を利用した治療法です。時間をかけて結合させないと、後々のトラブルにつながります。「急がば回れ」の言葉があるように、ひとつひとつのステップを的確に行うことが、非常に大切です。
最近では、「早く噛めるようになりたい」という患者さんのニーズに応えるように、「スピード」を重視する歯科医院が増えています。スピード重視の治療でうまくいくケースもありますが、予想外のトラブルが起こり、結局は余計に時間がかかっているケースも山のようにあることも事実です。
治療のクオリティを追求すれば、「早い、安い、上手い」は不可能であるとお考えください。
スピードを優先し、クォリティを犠牲にしたことによって生じたインプラントのトラブル事例をご紹介します。
※ループ部分のラインとは、神経と血管のこと。オトガイ孔とは、神経と血管の骨からの出口のことを指します。
その他、当院では、「早い!」「その日に噛める!」などと宣伝されている下記の治療法も、次のような理由で実施しておりません。
All-on-4(8)とは、4~8本のインプラントで、すべての歯を固定する治療法です。
この治療法の売り文句として、「インプラントを入れたその日から噛める」とうたわれています。しかし、インプラントと骨がキッチリ結合するためには、どうしても時間が必要です。
インプラントが骨と結合する前に噛む力をかけてしまったら、インプラントが微妙にずれてしまいます。最終的にはインプラントがしっかり骨と結合できず、再手術となるケースが多いのが実情です。
このため、当院では、All-on-4(8)は実施しておりません。
小林歯科クリニックのインプラント治療のテーマは「安全」「確実」です。これを目指して到達したのが、「コンピュータインプラント」です。
コンピュータインプラントとは、各工程でコンピュータシステムを利用し、「安全」「確実」にオペを遂行するシステムのことです。
従来のインプラント手術は、歯科医師の経験や勘に頼った部分が多くありました。
しかし、当院はそのようなあいまいなものに頼らず、「データ」に基づいた手術を徹底しています。
以下、詳しくご紹介します。
インプラントは、あごの骨に埋め込みます。あごの骨の中には、重要な神経や血管が走っており、これらを傷つけることがないようにインプラントを入れる必要があります。
あごの骨の中の様子を把握するため、小林歯科クリニックでは「CT」検査を行います。CTはレントゲン同様、X線を使って身体の中の様子を映像化してくれます。2次元のみのレントゲンに比べて鮮明な影像が得られるので、精度の高い診断ができるようになります。
医療において「見える」「見えない」の差は大きく、治療のクオリティーが変わってきます。これまでのインプラント手術の事故の中には、CTで撮影さえしていれば防げたものもあります。インプラント治療において、CT検査は必須です。CT撮影を行うかどうかも、医院を選ぶうえでの判断基準にすることをお勧めします。
CTで撮影したデータを、コンピュータのシミュレーションシステムに取り込むことで、「安全」な治療ができます。
従来は、実際に手術を行い歯茎を切開してみないとわからなかったようなことが、コンピュータシミュレーションシステムを使うことで、手術前にわかってしまいます。お口の中の「どの位置に」「どの長さのインプラントを」「どの方向に」入れれば安全に手術が行えるか、事前にシミュレーションができるのです。
下の図は、シミュレーションの際にインプラントを神経に近づけ過ぎた様子です。このような状態になると警告音が鳴り響くので、危険を察知できるというわけです。
以前までのインプラント手術は、歯科医師の経験や勘に頼った部分が多くありました。
しかし、シミュレーションシステムを活用することで、「経験や勘」といったあいまいなものに頼るのではなく、「データ」に基づいた手術が可能となり、安全性・正確性が格段に向上します。
従来の治療 | シミュレーションソフトを活用した治療 | |
---|---|---|
骨質の判断 | 不可能 | 可能 |
安全性 | 低い | 高い |
シミュレーションソフトは、まだ日本では一部の歯科医院にしか導入されていません。これからは、こういったシステムを採用しているかどうかが、歯科医院を選ぶ際の基準の1つとなると思います。
シミュレーションソフトで安全な手術プランを作成しても、それを実際の手術でどのように行うのでしょか。その答えが「サージガイド」です。サージガイドは、シミュレーションソフトによる分析で得られた情報をもとに作製されたマウスピースのようなものです。
このマウスピースには、インプラントを埋め込む場所・角度・大きさなどに合わせて穴が開いています。
実際の手術では、これをお口にはめ込み、穴が開いている部分にインプラントを埋入します。これにより、シミュレーションソフトで作成したプラン通りに、安全な手術が行えるというわけです。
手術時の「人為的なミス」は極限まで抑えられます。
また、手術時間の短縮につながるほか、骨の少ない難症例に対しても骨増成なしで処置できるケースも多く、患者さんの身体的、経済的負担の軽減に役立っています。
あごの骨の幅や厚みが少ないと、インプラントを入れる手術は難しくなります。インプラントを入れる方向が少しでも傾いてしまうと、インプラントが骨からはみ出てしまうためです。通常、こういった症例では骨を増やす「骨造成」が必要になりますが、この処置は時間もかかり、患者さんの負担が大きくなってしまいます。
他の歯科医院では骨造成が必要になるケースでも、当院ではケースによっては骨造成なしでインプラントを入れられることがあります。
次にご紹介するのはあごの骨が少ない患者さんの症例ですが、綿密なシミュレーションによって、骨造成を必要とせずに手術ができることがわかりました。
一般的には「難症例」とされるケースですが、サージガイドに従って、シミュレーション通りの位置にピンポイントでインプラントを入れることに成功しました。骨造成を避けることで、患者さんの負担を大幅に軽減できました。
もちろん、難しい手術を無理に行ったわけではありません。他の医院では難しいといわれる症例でも、しっかりした検査、診断、技術によって、当院では安全に治療ができるのです。
価格は約220,000円(税込)。インプラント埋入による治療。
リスクとしては、外科治療となるので、痛み・腫れ・出血などの可能性がある。
「赤丸」部分は「副鼻腔」と呼ばれる部分です。インプラントがここを突き抜けてしまうと治療は失敗です。掲載画像は、しっかりと骨の中に埋まっているのが分かると思います。
また、下記画像をご覧頂くと分かると思いますが、インプラント治療以外にも銀歯をセラミックに変えたり、噛み合わせも調整し、お口全体のバランスを整えた症例になります。
術前の歯のない状態です。レントゲン造影剤を入れたマウスピースをお口に装着し、CT撮影を行います。
CTで撮影したデータを、コンピュータシミュレーションシステムに読み込ませます。コンピュータでシミュレーションを繰り返し、解剖学的(骨の形態や神経、血管の位置など)に適したインプラントのベストポジションを決定し、手術のプランを作成します。
シミュレーションのデータを東京に送り、「サージガイド」を作製します。
後日、サージガイドが完成したら、インプラントを埋入する手術を行います。
インプラントが骨と結合する期間を待った後、歯を作るために、歯茎から頭出しの「2次手術」を行います。
歯茎が治癒するのを待って、インプラントの型取りを行います。
表面処理をしたチタン製の土台ができあがりました。
被せ物をして治療は終了です。長い間、ご苦労様でした。
インプラントの手術の際は、局所麻酔を行います。通常は痛みは抑えられますが、外科手術に抵抗のある方や、そもそも歯医者が苦手な方にとっては、手術は相当なストレスになってしまいます。
このような方には、「睡眠無痛治療(静脈内鎮静法)」という治療方法をお勧めしています。
鎮静剤を点滴投与することで、患者さんは眠っているような状態で手術を受けられます。
手術中は、痛みや恐怖心を感じることもなく、記憶もほぼ残りません。この治療法を受けた患者さんの多くは、「気がついたら手術が終わっていた」とおっしゃいます。
興味のある方は、お尋ねください。
当院では、光学スキャナ「プライムスキャン」を導入しています。
歯科治療では「印象」という工程があります。これまでは粘土のような「印象材」をお口の中に入れて作業していましたが、当院では「スキャン」をすることで精密な印象をとれるようになっています。
精度の高い型取りが可能になるだけでなく、治療時間も短縮されます。
総入れ歯や歯周病の方で「しっかり噛めない…」という相談をよく受けます。
そのような方には「インプラントオーバーデンチャー」と呼ばれるも入れ歯をお勧めしています。2本のインプラントを固定源として入れ歯を支える仕組みです。
下の写真では、黄色い丸の部分をはめ込むことで、入れ歯が固定されます。
次のような特徴があります。
歯がないケースの場合にインプラントを行うと、失った歯の本数分のインプラント埋入が必要になることがあり費用も高額になります。しかし、インプラントオーバーデンチャーは2本のインプラントしか利用しませんので、費用を大幅に抑えることができます。
2本のインプラントを埋め込むだけですので、外科処置は数十分で完了します。
大がかりな外科処置を必要としないため、患者様の肉体的・精神的負担が軽減されます。
下の顎限定の治療法となりますが、歯が1本もなく総入れ歯をしている方から、5本くらい歯が残っている方でもインプラントオーバーデンチャーを行えます。
総入れ歯の方、部分入れ歯の方、歯を失ったままで噛みづらさを感じている方、歯周病で歯がグラグラしてしっかり噛めない方には、非常に希望が持てる治療法です。
ぜひ、一度お問い合わせください。
当院のインプラントの特徴は、「コンピュータインプラント」だけではありません。その他の特徴をご紹介します。
インプラントメーカーは全世界で200社、日本国内でも30社存在するといわれています。その中から、当院では、スウェーデン製の「アストラテックインプラント」と、米国製の「ジンマーインプラント」を使用しています。
いずれも、世界中の多くのドクターから支持されている、信頼性の高いインプラントです。以下、詳しくご紹介します。
世界で長い歴史と実績があるのは、スウェーデン生まれのブローネマルク社ですが、そのブローネマルク社製インプラントの欠点を改善したのが、このアストラテックインプラントです。
周囲の骨吸収を起こさないインプラントとして広く世界に認められ、世界第1位に迫る程のシェアを得ています。
シェアがあるということは、それだけの実績を積み上げてきたことの証しです。また、アストラテックインプラントを採用している歯科医院が多いということは、将来的に転居されたときでもメンテナンスを受けやすいと言えます。
歯周病や前歯の審美性に、こだわりのある歯科医師が好むインプラントメーカーとしも有名です。
ジンマーインプラントは、米国でシェア1位を占めているインプラントメーカーです。ジンマーインプラントの特徴は、骨とインプラントを結合を促進する、特殊な表面加工を施していることです。
インプラントの失敗と言えば、歯周病に似た「インプラント周囲炎」が知られていますが、ジンマーインプラントは、この表面加工により、インプラント周囲円になりにくいといわれています。
ジンマーインプラントも日本国内で多くの歯科医院が採用しているので、アストラテックインプラント同様、将来的に転居されたとしても、近くの歯科医院でメンテナンスを受けやすいと言えるでしょう。
インプラントといっても1つの部品でできているわけでなく、下記の3つの構造で作られています。それぞれの部位で当院では保証期間を設けています。
よく、「インプラントを入れればお口の手入れは不要ですよね」と質問されることがありますが、「天然歯よりもしっかりとお手入れする必要があります」とお答えしています。
インプラントは人工物なので、天然歯のように虫歯にはなりません。
しかし、歯周病にはなります(インプラントの場合は「インプラント周囲炎」と呼びます)。インプラントを埋入した後に脱落することがあるのですが、多くは、この「インプラント周囲炎」が原因です。
歯周病と同様の症状で、インプラントを支えている骨が細菌により徐々に溶かされ、最終的にはインプラントを支えきれず脱落してしまう病気です。インプラントは天然歯と比べて、3倍歯周病になりやすいという報告も出ています。
しかし、恐れることはありません。これを防ぐことは簡単です。
ドクターの指示に従い、しっかりとお口のメンテナンスをすればよいのです。
しかし、インプラント治療を受けた患者さんの多くは、歯周病でご自身の歯を失ってしまった方です。そもそものお口のケアが習慣にはなっていません。
そのため、インプラントを入れた後も十分な手入れをせず、早期にインプラントが脱落してしまっている現状があります。
これは医院側にも大きな責任があると私は考えます。
正直な話、インプラント治療後の定期的なメンテナンスは、医院経営にはほとんどプラスにはなりません。そのため、患者さんへの情報提供も乏しく、メンテナンスの重要さを理解していない患者さんも多くいらっしゃいます。
このような経緯もあり、当院では「治療前」「治療後」にインプラント周囲炎の恐ろしさをお伝えし、その対策もしっかり行っております。
いくらインプラント技術を磨こうと、いくら設備を充実させようと、治療をする人間の想いがなければ決して患者さんに満足して頂ける治療はできないと、当院は考えます。
当院のインプラント治療における「想い」をお伝えします。
1994年 | 北海道大学歯学部 卒業 |
---|---|
札幌・大阪・神戸にて勤務医 | |
2006年 | アルファ歯科 |
2010年 | 小林歯科クリニック 開院 |
インプラント治療というと、「歯を失った場合の1つの選択肢」というイメージがあると思います。決して間違いではありませんが、歯科医師の立場から皆様にお伝えしたいことは、インプラント治療は「お口の健康維持(=予防処置)」に通ずるということです。
歯を失った場合の選択肢として「入れ歯」「ブリッジ」「インプラント」の3つがあります。
入れ歯の場合、入れ歯を安定させるために金属のバネを他の健康な歯にひっかける必要があります。咀嚼するたびにその健康な歯に負担がかかり、最終的には抜歯という運命が待ちうけています。また、ブリッジの場合も他の健康な歯を支台とする必要があり、咀嚼のたびに健康な歯へ過度の負担がかかり、やはり最終的には抜歯の運命が待っています。
しかし、インプラントの場合は「支台」という概念がありませんので、他の健康な歯に負担をかけることはありませんし、ましてやダメにすることはあり得ません。
インプラント治療は、ブリッジや入れ歯と比較して、180度逆の方向性です。
つまり、「他の健康な歯を守る」という意味で、インプラントは予防処置といえます。
また最近は、物をしっかり噛むことで脳に新鮮な血液が行き渡り「痴呆症の予防」になるという研究結果が出ています。しっかり噛めるか否かは「噛む力」で表現できます。
天然歯の噛む力を100とすると、入れ歯・ブリッジ・インプラントの噛む力はどのくらいだと思いますか?
次の表をご覧ください。
インプラント | ブリッジ | 入れ歯 | |
---|---|---|---|
噛みごたえ | 90% | 60% | 30% |
周囲の歯への優しさ | ◎ | △ | △ |
見た目の美しさ | ◎ | ○または× | ○または× |
耐久性 | ◎ | △ | × |
保険診療 | × | ○または× | ○または× |
入れ歯が30%、ブリッジが60%、インプラントが90%になります。
何をお伝えしたいか分かりますよね。
この意味からもインプラントは「自立した人生を送る」ための予防処置と言えます。
他の治療と比べてインプラントが一番良いとは言いません。
入れ歯やブリッジには、インプラントにはないメリットもあります。しかし、このような事実をしっかり理解したうえで、治療法を選択されるべきだという考えから、ここでご紹介させて頂きました。
また、最近は「インプラントは一生使えます!」「インプラントは自分の歯のようになんでも噛めます!」などと良いことばかりの宣伝を目にすることが多いかと思います。
この宣伝は決して間違いではありません。
ただし、「やるべきことをしっかりやった上で……」という条件がつきます。
インプラントを永続的にもたせるためには、インプラントを適切に埋め込むことは当然のこととして、治療後のアフターケアが何よりも重要となります。
歯が抜けてしまった原因が「歯周病」にある場合、日ごろのお口のケアが不十分だったと言えますので、口腔ケアをしやすくするようなインプラント設計、適切な口腔ケア指導、生活習慣の改善などを歯科医院側から積極的に行っていく必要があります。
当院では、単に「インプラントが入って噛みやすくなったら終了」という体制はとっておりません。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。