最近は色々な治療法が出てきていますが、
基本に忠実に、
そしてしっかり行うことが
適切な治療法です。

最近は色々な治療法が出てきていますが、
基本に忠実に、
そしてしっかり行うことが
適切な治療法です。
デジタルマンガで、歯周病に関して説明します。
当院での歯周病治療の考え方・方針を具体的にご紹介します。
「ちょっとチクッとしますね」と言われて、何やら歯科器具で歯茎を「ツンツン」されたことはありませんか?
これは歯周ポケットを測定(ブローピング)し、歯周病の進行度合いをチェックする検査です。
歯周病治療では、まずこの検査をしなければどのような治療をすべきかの判断ができません。
患者様に「このような経験(ツンツン)はありますか?」と聞くことがあるのですが、「ありません」「1度だけ経験したことがあります」というご返事をよく頂きます。
先ほどもお話ししたように、この検査は歯周病治療では避けて通れない検査であり、かつ、1度だけでなく定期的に行わなければならない検査です。これをやらないという事は、羅針盤と海図をもたずに航海することと同じであり、現在どこまで歯周病が進行しているのか、そして、どのような治療をすればいいのかを考えずに治療を進めていることと同じです。歯周病の治療をする際、この検査をしっかりしてくれるか否かを歯科医院選びの1つの基準としてもよいと思います。
また、歯周病治療で歯石を除去することを「スケーリング」といいます。
このスケーリングを「麻酔をされながら」治療をして頂いた経験はありますか?
これもほとんどの患者様は経験がないと思います。
歯周病が進行すると、骨が溶け、歯と歯茎に隙間ができてきます。
これが皆様ご存知の歯周ポケットです。歯周病菌はこの歯周ポケットの奥にドンドン入り込んでいきます。つまり、奥に入り込んだ歯周病菌や歯石を除去しなければ根本的な治療は出来ません。
下のレントゲン画像は歯肉の奥に歯周病菌(歯垢・歯石)が入り込んだ状態の画像と、それを改善した画像です。マークがついている部分を除去しました。
価格は約22,000円(税込)。リスクとして、治療中に痛みが生じることがあります。
この治療をするにはどうしても痛みが生じるため、麻酔を使って治療を行います。
以前、他院で1年ほど歯周病の治療を行ってきた患者様が全然良くならないということで当院に来院されました。その患者様は、歯周病が進行しており、歯を抜かざる得ない結果となってしまいました。
その患者様に「麻酔をして歯周病の治療をされていましたか?」と伺ったところ、そのような経験はないとのことでした。
麻酔をしないで治療できる部分は歯肉の上の部分だけであり、歯周病が進行している場合、いくらそこに付着している歯石をとったところでまったく意味がありません。歯周病が進行しているのは、そのもっと奥の部分なのですから・・・。
右の画像を見れば今までお話ししたことが理解できると思います。
ラインが入っている部分が歯肉の上と下との分かれ目です。上の部分は綺麗ですが、下の部分に歯石がびっしりついてしまっています。
この部分をしっかり除去しなければ将来的には抜歯の運命が待ち受けています。
歯科医院を選択される基準として、「歯周ポケットの定期検査」「麻酔をしたうえでの歯石除去」の2つをしっかり実施している歯科医院での治療を強くお勧めいたします。
下記の画像は当院で行った歯周病治療の症例です。腫れが引き、健康なピンク色の歯肉が回復しています。
価格は約88,000円(税込)。歯肉を切除、移植する方法。リスクとして痛みが出る場合がある。
歯周病治療は他の治療と比べ、特に患者様のご協力が必要になる治療になります。
患者様にご協力して頂くためには「歯周病に対する理解」と「口腔内の現状理解」が必要です。そのために当院では様々な「情報提供ツール」を活用し、患者様に納得して頂けるまで説明を行います。例えば、CT画像で骨の状態の報告、術前術後の状態を写真でお見せする等のことです。
歯周病治療は、私達と患者様の二人三脚で行っていきます。
他の治療もそうですが、特に歯周病治療は「計画的な管理」そして「患者様のライフスタイルへの精通」「信頼関係」を必要とする治療です。
毎回担当者が異なってしまうと患者様との信頼関係も築きにくく、担当者間の情報の抜け漏れが出ることで患者様にご迷惑をかけてしまう事もあります。
そうならないために、当院では患者様ごとに担当者を決め、治療を進めていきます。
歯周病治療をすると「歯が長くなってしまう」ということを聞いたことがあると思います。
実際、歯が長くなったように見えるのですが、これは「本来の健康な状態に戻った」と言った方が正確です。
歯周病が進行すると歯茎の骨がドンドン溶かされると共に、炎症を起こして歯肉が腫れあがります。
歯茎の骨が溶かされれば当然歯茎もドンドン下に下がっていき歯の根が露出してきて歯が長く見えてしまうのですが、炎症により歯肉が腫れあがりますので、外からは歯が長くなった状態を確認することができません。
しかし、歯周病治療で歯肉の炎症が治まり、本来の歯の姿が見えてくるというカラクリです。
「お口の健康は取り戻せたけど、見た目はなんとかならないの?」
治療を終えた方から良くこのような質問を受けます。
当院では「歯肉移植術」という方法で、この「見た目」改善に取り組んでいます。簡単に説明しますと、上顎の歯茎から歯肉を取ってきて、見た目が悪い部分に移植するという方法です。
上顎の奥歯の内側から移植する歯肉を採取します。
移植する箇所の歯茎を切開し、その中に採取した歯肉を入れます。
歯肉を採取するために切開した歯茎は2週間程度で回復し、移植された歯茎はおよそ1ヶ月程度で傷跡が目立たなくなり、周囲の歯茎と区別がつきにくい自然な状態になります。
歯肉移植術は技術を要しますのでどの医院でも行っている訳ではありません。
「お口の健康」と「美」を追求したい方、是非当院にご相談にいらしてください。
価格は約88,000円(税込)。歯肉を切除、移植する方法。リスクとして痛みが出る場合がある。
歯周病が進行すると、「歯がグラグラしてくる」と聞いたことがあるかと思います。
これは、歯周病菌が原因で顎の骨がどんどん溶け、歯をしっかり支えられなくなったために起こる症状です。
そのままにしていると、ある日突然「ポロッ」と歯が抜け落ちてしまいます。
基本的に一度骨が溶けてしまうと元に戻ることはありません。
ではどうするのか?
ここで骨再生治療が登場します。
要は溶けて減ってしまった骨を再生させ、歯が抜け落ちてしまう事を防止する治療だと思って頂ければと思います。
当院では、「エムドゲイン法」という骨再生治療を行っております。
エムドゲイン法を簡単にご説明しますと、エムドゲインゲルという薬を患部に塗ることで、本来備わっている骨の再生能力を発揮させる療法です。
麻酔した上で治療する部分の歯肉を切開します。
歯石などの感染部分を清掃し、取り除きます。
歯を失った部分にエムドゲインを塗布します。
切開した歯肉部分を縫合します。
この治療法では、エムドゲインゲルという薬剤を使用するため、身体への安全性について患者様からご質問されますが、身体に優しい薬剤のでご安心ください。
価格は約110,000円(税込)。GBR法により、骨密度を改善した症例。リスクは特にありません。
さて皆様、こんな症状はありませんか?
これは歯周病の典型的な症状です。
歯周病は、成人の方の約8割が罹患しているという統計があります。
そして、虫歯と異なり歯周病は痛みもなく進行していきますので、気付いた時にはもう手遅れ(抜歯)ということが多い病気です。
この痛みがない、つまり自覚症状がなく進んでしまうのが歯周病の厄介なところです。
皆様には「歯周病」というものが存在し、成人のほとんどの方が罹患しており、痛みのなく進行してしまい、最終的には歯を失ってしまう「病(やまい)」であることをまず理解して頂きたいです。「早め」にそして「定期的」に適切な処置をしてくれる歯科医院に来院することで、歯周病の進行を止め、そして治すことができます。
次に「コラム」と題して、歯周病が「病(やまい)」たる所以をお伝えします。
歯周病予防には、定期的なクリーニングが欠かせません。
理由は、歯周病も虫歯も細菌による感染だからです。その細菌を除去していくのに、専用の機器と材料が必要になってきます。当院では、スイスEMS社のエアーフローを導入致しました。
これまでもエアーフローの機器は存在していましたが、虫歯や歯周病の原因となる「バイオフィルム」の除去ができませんでした。しかし、このエアーフローは、バイオフィルムを短時間でしっかりと除去できます。それ以外にも歯と歯茎を傷つけず施術できることも特徴です。超音波スケーラーなどでは届きにくい部位の歯周ポケットのケア、そしてインプラントのメンテナンスにも今後積極的に使用していきます。
ちなみに、世界の予防最進国であるスウェーデンのイエテボリ大学では、この機器の有効性を認め、すべてこのEMS社のものに買い換えています。
あまり知られていない事ですが、歯周病はお口の中だけではなく、全身疾患との関連性もあります。
関連性が報告されているものとして次のものがあります。
歯周病との関連でよく言われるのが、「糖尿病」「心臓病」「早産」です。
糖尿病との関連
重度の歯周病の場合、軽度の人に比べ2年後に糖尿病が悪化している率が5倍高くなります。
心臓病との関連
歯周病菌の作りだす物質が血液中に流れ動脈硬化を起こすのではないかと考えられており、心筋梗塞や狭心症を引き起こす原因となります。
健康な人に比べ心臓病発症の危険率が2.8倍といわれています。
早産・低体重児との関連
低体重児を出産した母親の方が歯周病が進行していたという報告があります。
また、妊娠中の歯周病をそのままにしておくと早産の確率が高まります。
他にも「肺炎」「脳卒中」などとの関連性が指摘されています。
研究が進み、今や歯周病は、お口の中だけの病気ではないというのが専門家の共通認識です。「歯周病=歯を失う」という認識ではなく「歯周病=命にかかわる場合もある」という認識の転換が必要です。
なんだか怖いお話になってきましたが、しっかり検査・治療をしてくれる歯科医院をかかりつけ医院とすればそれほど恐れる病気ではありません。
信頼できる医院をあなたの目で見極めてください。
当院は、自信があります。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。