精密インプラント(サージガイド) + 審美歯科(セラミック) + 咬み合わせの改善 吹田市 江坂 豊中市
2013年2月18日
全体的に、歯がグラグラに揺れて、物もよく詰まり、ほとんど食べられない。
食べる事が大好きで楽しみなので、昔の様に、お肉でも何でも食べたいという事で、来院されました。
この様な状況になってしまったのは、
歯周病と咬み合わせが複雑に絡み合った問題がありましたので、
歯1本単位ではなく、
お口全体を一つの単位とした審美治療を兼ねた、理想的な咬み合わせの再構築を計画致しました。
入れ歯、ブリッジ、インプラントの利点、欠点を説明させて頂き、
患者様は、前歯はブリッジ、奥歯はインプラント治療を希望されました。
初診時から治療後の写真です。
「正面」
「上顎咬合面」
「左側」
「右側」
「下顎咬合面」
「治療の流れ」
まず治療としては、ゴールを設定させて頂く為に、
模型上で、設計図を作ります。(いわば、治療後の青写真)
家を建てるのと同じですね。
その設計図と同じ様に、
歯が入いる様に、そこから逆算しながら、治療を進めていきます。
「トップダウントリートメント」
① CT撮影用の歯です。(レントゲン造影剤入り)
上記の模型上でのデータを基に、ファイナルの歯を作ります。
② シュミレーションソフトでの仮想手術
骨の形態、厚み、深さからインプラントの直径や長さや入れる方向の
ベストなポジションを決定します。
実際の手術はたった1回のチャンスしかありませんが、
コンピュータ上なので、仮想手術が何度でも可能で、
もちろん医療事故もありませんね。
③ インプラントのベストポジションに入れる為の「サージガイド」(手術用)です。
丸い穴がインプラントの入る所です。
いくら術前にCTで診断したとしても、
術前のプラン通りに実際に行えるかどうかは、全く違う次元の事です。
特に骨の少ない場合は、インプラントの方向がずれてしまいます。
※サージガイド(手術用)のメリット
・骨の少ない難症例に対しても、骨増生の手術なしでも可能なケースが多い。
・手術時間の短縮
・患者様の身体的、経済的な負担の軽減
インプラントは、骨の中に入れて行くのですが、
一番シビアだったのが、左上の一番奥の歯です。
ちょうど、作りたい歯の下にわずかに骨がありましたので、
副鼻腔に骨増大術を併用せずに、既存の骨のある所に、ピンポイントでインプラントを入れました。
シュミレーション及びガイドがなければ、至難の業です。
勘や経験のみで手術を行うと、骨からはみ出してしまいます。
黄色い線の所に、うっすらと白く写っているのが、設計図の歯です。
上の写真は、シュミレーションの画像です。
下の写真は、術後のCT写真です。シュミレーション通りに入っております。
「シュミレーションソフトでの仮想手術」
「手術後」
手術の予定通り、インプラントが、骨にキレイに囲まれており、
咬みあわせる力に対しても、真っ直ぐに入っております。
今では、大好きな焼き肉も食べれるとのことで、
非常に喜んで頂けました。